TESとは

TES制度が発足して35年が経過し、平成29年1月現在、TES有資格者は7,471名となりました。
TES資格者の業種・職種の分類は次のとおりです。
企業別TES人数

TES資格者は、上記のようにファッション業界の主要企業、繊維検査団体、経済産業省の関係機関・国民生活センター・消費者センター・都府県の工業技術センターなど行政機関、洗剤・電気メーカー(洗濯機部門)などの周辺産業、大学など教育機関にも普及してます。
また、ISOの品質マネジメントシステム審査員補の登録基準として求められる「品質管理に関する知識の証明」に繊維製品品質管理士(TES)の登録証明を掲げる審査登録機関もでてまいりました。

消費生活センターの相談窓□では、クリーニングトラブルや衣料品の品質・性能に関する苦情が絶えないことから、TESを取得したときの専門知識を生かして多くのTESが活躍しています。相談部以外に商品テスト、消費者啓発・教育などでもTESが活躍しています。
東京都の消費生活センターは。「消費生活技術専門員」の採用にあたっては、「TES資格の取得」を採用条件としています。この動きが、今後、他府県へも広がることが予想されます。

東京都の消費者センター(21) 神奈川県の消費者センター(15)
千葉県の消費者センター(11) 大阪府の消費者センター(8)
兵庫県の消費者センター(8)
奈良県の消費者センター(6)
埼玉県の消費者センター(4) 消費者庁(6
国民生活センター(2) ( )内はTES資格者数

TESの活躍が特に期待されているアパレル業界は、TESの受験者・取得者ともに一番多く、受験が多い職種は、商品企画、営業、品質管理、生産管理がベスト4です。
受験者の職域が、品質管理以外に、生産技術部・管理部、営業、MD、デザイナー等に広がりを見せているのが最近の特徴です。
消費者の品質要求が高まっているので、今後、TESに対するアパレル業界の関心はさらに高まっていくでしょう。

ワコール(187) デサント(109)
オンワード樫山(84) 岡本(63)
ヤマトインターナショナル(45) トリンプ・インターナショナル・ジャパン(42)
ミズノ(38) 菅公学生服(37)
トンボ(36)( )内はTES資格者数

消費者がカタログやインターネットなどを見て購入を決める通販では、消費者が商品の実物を見て・触って確認することができません。ひとたび品質上の問題を起こして消費者の信頼を裏切ると命取りになります。
したがって、通販業界では、品質にはとりわけ神経をとがらせているので、マーケティング部門や品質保証部門においては「品質」の位置付けが高くなっています。通販業界のTESは、マーチャンダイジング、品質保証、企画、営業の部門で活躍しています。

ニッセン(46) フェリシモ(41)
千趣会(38) 上海千趣商貿有限公司(19)
ジュピターショップチャンネル(10) ディノス・セシール(10)
スクロール(6) 日本ランズエンド(6)
ピーチ・ジョン(6)( )内はTES資格者数

「商」の機能を果たす商社においても、海外生産が増えてきた関係で、生産に係わる知識が必要になってきました。これがTES受験の動機となっています。

アイリス(54) 豊島(40)
モリリン(34) スタイレム(31)
瀧定名古屋(30) 帝人フロンティア(30)
一村産業(26) 東レインターナショナル(26)
澤村(23)( )内はTES資格者数

得意先のアパレル主要企業にはTESが配置されていることから、染色・整理業界の企業では、TESを取得して対等の立場で得意先との品質問題のやり取りや商談を円滑に進めています。このように取引のうえでTES取得の必要性が高まっています。
また、新しい加工方法や開発に生かす消費者情報がTES会の組織を通じてつかめる点にTES取得のメリットを見い出しています。

サカイオーベックス(34) セーレン(29)
ソトー(28) 東洋染工(25)
テックワン(18) 岐セン(17)
小松精練(14) ミツヤ(12)
大阪染工(11)( )内はTES資格者数

繊維の専門知識や周辺の幅広い知識を身につけるために、営業中心にTES取得に取組み、営業職全員のTES取得を目指す素材メーカーも出てまいりました。TES制度が素材メーカーの繊維事業を支える「人作り」に大いに資するからです。また、新卒採用にあたって、繊維教育の後退から繊維教育を受けた学生を採用できないため、工学系の学生を採って入社後にTES受験を奨励する企業も多くあります。

東レ(35) SHINDO(34)
丸井織物(30) アツギ(31)
旭化成せんい(27) 日本ダム(24)
ユニチカトレーディング(23) 東洋紡(17)
日本毛織(19)( )内はTES資格者数

自社内に品質管理部門をもつアパレルは大手の一部に限られてきました。多くのアパレル企業は品質管理の機能を検査団体に依存しています。検査団体は、いねば「アパレル業界の品質管理部門」の役割を果たしています。上層部、中堅、新人に至るまで、検査機関の多くの人がTESを取得しています。

カケンテストセンター(296) ボーケン品質評価機構(282)
日本繊維製品品質技術センター(129) ニッセンケン品質評価センター(70)
ケケン試験認証センター(53) 生活品質科学研究所(33)
消費科学研究所(22) 日本繊維検査協会(22)
メンケン品質検査協会(19)( )内はTES資格者数

衣料品は消費過程を経てクU一二ングの段階で消費性能上の問題が表面化します。その際、クリーニング業者は、衣料品の製造工程に問題があったものでも品質トラブルの矢面に立たされます。
クリーニング業界のTESは、繊維業界の専門家との接点がないと苦情の解決や発生原因を究明できないため、TES会のメンバーに入って繊維業界の関係者と相談して品質トラブルを解決しています。

白洋舍(10) 穂高(8)
喜久屋(7) 昭和ドライ(6)
ナイス(5) ハニードライ(5)
国際クリーニング(4) 白星社クリーニング(4)
ホームドライ(4)( )内はTES資格者数